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石垣牛需要に黄信号 観光客減で消費低迷

200㌘900円と割り引き対象になっている石垣牛を確認する女性客=11日午後、JAファーマーズマーケットやえやまゆらてぃく市場

200㌘900円と割り引き対象になっている石垣牛を確認する女性客=11日午後、JAファーマーズマーケットやえやまゆらてぃく市場

新型コロナ 農家、精肉、店舗に影響

 「地元の方に食べてもらうしかない」。石垣島のブランド牛「石垣牛」の需要に黄信号がともっている。新型コロナウイルス感染拡大を受け、市内の観光客が激減したことで石垣牛の消費が低迷。観光客減で焼肉店は閑散とし、店からの注文が減ったことで精肉店も在庫を抱える。業者が肉を買い控えるため、石垣牛肥育農家は出荷減少に伴う収入減へ不安を募らせる。

「出荷待てない」

 石垣牛肥育農家の仲大盛吉幸さん(64)=真栄里=は「観光客が少なくなり肉の落ち込みが深刻だ。地元で消費するしかない」と異変を語る。多くの農家は月齢30カ月前後で出荷するが、この時期のセリは業者が応札しない可能性も。ただ、石垣牛の定義で去勢牛は月齢35カ月以内。単価が安くても売る必要があるという。

 仲大盛さんは「出荷を1~2カ月待てても半年は待てない。それ以上だと石垣牛ですらない。毎週行われるセリでは例年15頭だが今は10頭、毎週5頭の牛が後回しになるということだ。売れないと収入がない。この影響が来月から響いてくるだろう」と予測した。

精肉店に在庫あり

 石垣牛卸売店、合同会社八重山パーツミートの上原健二代表社員は、石垣牛を巡る危機をクルーズ船寄港中止、卒業旅行終了の2段階に分類。「全く消費が動かない」と危機感を示す。同店の状況として3月分セリの肉は3月中に6割消費したが、4月に入った現在も3割の在庫を抱える。

 JAファーマーズマーケットやえやまゆらてぃく市場店では、石垣牛200㌘を通常の約2割引きとなる900円で販売。「タイムセールも含めると3~4割引きは当たり前だ」と地元客の消費に期待した。

地元消費PR

 同ゆらてぃく市場(仲本安男店長)では、JA石垣牛を対象とした期間限定商品券を展開。5000円で6000円分の買い物ができる内容で、消費者の購買意欲を高める狙い。玉代勢秀弥副店長は「飲食業がストップしているので、消費者に少しでも食べてもらいたい」とPRする。11日現在、約20人が商品券を購入した。

 同店のタイムセールで石垣牛数パックを購入した30代女性=真栄里=は「石垣牛は高いので普段は買わない。大変だと思うが安くで買えるならいいと思う」と値引きを歓迎。

 石垣牛・焼肉専門店いしなぎ屋(石垣憲良オーナー)では11日からテークアウトを始めた。相場で2000円ほどの石垣牛ステーキ弁当を半額の1000円で販売するなど割り引きを展開。安部勇太郎マネージャーは「利益度外視、赤字覚悟で提供している地元応援フェアだ。終息するまで続けたい」と前を向いた。

  • タグ: 石垣牛消費低迷
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