新型コロナ 外国人客が激減
- 2020年02月22日
- 社会・経済
新型コロナウイルスの影響で外航クルーズ船、海外航空路線がストップしていることで外国人客が激減し、市内各所に影響を与えている。普段、外国人客で活気のある飲食店では、インバウンド客がほぼゼロに。また、外国人客をメインターゲットにする免税店では、来店者が減ったことで休業に追い込まれる店舗も出るなど打撃を与えている。
「客がいない」
土産物などを扱う市内の免税店では、来店者が見込まれないことから2週間ほど前に休業。普段は中国、韓国人の利用者が多いという。
「航空機、クルーズ船もない。客がいないので閉めようと思った」と話すのは同店担当者。同店によると昨年2月は1週間当たり35~40団体もの観光客が来店。ことしも好調と見ていたが、コロナウイルスの感染拡大で休業を決めた。
また、ブランド品や時計の販売も計画していたが、「状況を見て決めたい」と考え先送りに。
担当者は「客足の回復は少なくとも半年後ではないか。日本政府も頑張って病気を治め、拡大しないように頑張ってほしい」と願った。
利益減を警戒
バイキングを提供する焼肉ステーションガストロ(横目藤洋代表)でも、外国人客減少の影響を受けている。
クルーズ船寄港中止を受け2月上旬からキャンセルが相次ぎ、現在、客層に占める外国人客の割合はゼロ。客足は3割減った。本来、ランチ客のうち35%はクルーズ船客。これまでに1回の寄港で100人ほどが来店していたという。
横目代表は「地元客がいるのである程度カバーできるが、来月もこの状況だと利益が減ってしまう」と警戒した。
石垣港の2月クルーズ船寄港は、3日を最後にすべて中止。石垣市港湾課によると、直近のクルーズ船寄港予定は3月2日の2隻同時寄港だが、現時点での見通しは不透明。
海外航空路線は週2便運航していた香港エクスプレスが22、25、29日、3月3日の4便を運航中止にしている。
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