新ヘリポート整備を要請 美ぎ島美しゃ市町村会
【那覇】八重山・宮古の5市町村で組織する美ぎ島美しゃ市町村会(会長・中山義隆石垣市長)の中山市長らは10日午後、県庁を訪れ、先島地区の安心安全な急患搬送体制の構築と県による新ヘリポートの整備を要請した。対応した謝花喜一郎副知事は「新八重山病院の近くに新しいヘリポートを県の責任で造りたい。海上保安庁から示されている第1候補の暫定案の検討と並行して、新ヘリポート整備について特に石垣市と意見交換をしていきたい」と前向きに取り組む姿勢を示した。
候補地案は、第11管区海上保安本部石垣航空基地が提案した八重山病院南東側(1案)と沖縄総合事務局が提示した一般県道石垣空港線北西側(2案)。謝花副知事は「実際に運用していただく海保の指摘を県としても重く受け止めたい。15分程度かかっている搬送時間を短縮することがとにかく大事」と述べ、スピード感を持って対応する考えを伝えた。
西大舛髙旬竹富町長は波照間空港の夜間時対応のための照明整備を求めた。謝花副知事はすでに検討を始めていると説明した。
与那国町の外間守吉町長は、CTスキャンの導入で2018年度まで年間約30人前後だった急患搬送が7~8人程度まで減少している現状を紹介し、「各離島診療所への導入も検討が必要では」と提起。謝花副知事は「政府も遠隔地域医療の充実をうたっている。予算を導入することも大事と考えている」との認識を示した。
中山市長は新型コロナウイルスによる感染症に対して県と連携した防疫体制を要望、謝花副知事は「防疫体制はもちろん、観光や経済への影響に対するフォローも合わせて考えなければいけないと思っている」と述べた。
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