予定地の平得大俣視察 陸自配備計画
石垣市議会建設土木委 野党「不信感が残る」
石垣市議会建設土木委員会の友寄永三副委員長ら6人が10日、平得大俣の陸上自衛隊配備予定地を行政視察で訪れ、旧ジュマールゴルフガーデンで実施中の造成工事現場を視察した。市議会の視察は初めて。与党からは「順調に進んでいると感じた」、野党からは「不信感が残る」との声が上がった。
メンバーは午後2時ごろ約30分、沖縄防衛局の職員4人から説明を受けた後、取材に応じた。
友寄副委員長は「沈砂池で赤土流出防止をしっかりやっている。弾薬庫についても法令にのっとって保安距離を取ると言っており、問題はないとの説明を受けた。順調に進んでいると感じた」と述べ、「石が多かった。(岩を破砕する)騒音については測定器を設置するなど気にしながら工事を進めていると感じた」と印象も語った。
仲間均氏は「反対住民や地域住民に考慮し、当初の切り土盛り土は70万立方㍍だったが、25万立方㍍に減らしている」と評価した。
一方、長浜信夫氏は「質問しても答えられない分野があった。大きな岩盤を破砕すると大きな音が出る。どう対応するかしっかりと監視していきたい。弾薬庫については沈砂地が設置場所となっており、湿地帯の要素もあるので不信感が残る。視察を通して心配される要素があるとの印象を受けた」と疑問を呈した。
疑問点などについては議会を通して質問すれば回答できるとの説明があったという。
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