八商工 誰もが楽しめる旅行を
- 2020年01月29日
- 地域・教育
ユニバーサルツーリズム 生徒が聞き取り調査
障がいの有無、宗教、文化などに関わりなく誰もが楽しめる旅行「ユニバーサルツーリズム」を学ぼうと、八重山商工高校商業科観光コースの2年生17人が28日午前、石垣市真栄里のカフェ「PUFF PUFF(プカプカ)」(麻中真樹店長)で、市内の障がい者や同店関係者を対象に聞き取り調査を行った。
「総合実践」の授業の一環として2学期末から取り組んでいる。地元カフェのプロデュースを通して、地元観光への理解を深めるのが目的。
生徒らは、5班に分かれて聞き取りを実施。市内の視覚障がい者の平良常さん、聴覚障がい者の本村順子さん、車いす利用者の砂川洋輝さんから、快適な店づくりや日頃の生活の中で困った事例などについて聞き、麻中店長からは多様な接客シーンで必要となる会話文などを聴取した。
今後、聞き取った意見を基にヴィーガン(完全菜食主義者)対応のメニューや集客・接客用の中国語・手話マニュアル、車いす利用者用の補助器具、店内用点字などをつくり、3学期中に同店への提案を目指す。
「健常者なら通れる場所も車いす利用者は通れず、入店自体諦めることもある」と聞いた櫻田葵さん(17)は「ハンディのある人たちに気を使わせるのではなく、私たちが考えていくようにしたい。学校に持ち帰って機械電気科の生徒と連携し、スロープや台座を作りたい」と決意。砂川さんは「うれしい。誰もがみんなのことを考えられる社会になってほしい」と激励した。
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