「今あるものを磨く」 観光プラットフォーム会議
- 2020年01月25日
- 地域・教育
石垣市観光文化課は24日夜、多様な業種で情報を共有して課題への対応を話し合う観光プラットフォーム会議を市健康福祉センターで開いた。市高校生人材育成事業「Chura★I」に参加する5人が、昨年行った観光に関するアンケート結果を通して「ないものを求めるのではなく、今あるものを磨く必要がある」と提言、「皆さん島のことが好きですか。島の魅力を伝えることができますか。若い世代にそれを残そうという気持ちはありますか」と問い掛けた。
アンケートでは東京で190件、石垣島で354件の回答を得た。二つの結果から▽住民が観光客の交通マナーに不安を覚える一方で、観光客は交通手段の少なさを感じている▽観光客は、観光地だけでなく地元住民が普段行く場所に行きたい|と報告した。
住民と観光客の双方が思う観光が一致していない現状から「住民がそもそも島のことをちゃんと知っていないんじゃないか」と問い、「知らなかったら発信できない。住民が島のことを知る機会が必要だ」として解決策ツアーを実施。
「探検しているみたいで楽しかった」「知らないところ、行ったことがないところを知る楽しさがあった」「島の時間を再確認した」「島オリジナルの娯楽を知った」と感想を述べ、「自分が動いて変われば相手も変わり、共生につながる。自分が動くという価値観が必要。自分から動く先に島の未来がある」とまとめ、▽知る→探求→発見→発信ーの重要性を訴えた。
会議では市観光アドバイザーの谷口正和氏が「世界の潮流におけるリゾートアイランドのあり方」と題して基調講演を行い、八重山青年会議所自然環境持続化委員会の前田弘樹委員長が自然環境住民意識調査の結果を報告した。
また、八重山ビジターズビューローの金城徹専務理事、市観光交流協会の西仲野正巳事務局長、八重山高校の伊藤満枝教諭を加えたパネルディスカッションで、アンケート結果から島の観光のあり方を模索した。
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