不適切会計 返納額433万円 ミス八重山謝金、職員人件費も
- 2019年11月28日
八重山ビジターズビューロー(会長・中山義隆石垣市長、YVB)が県から委託を受けていた、2013~17年度までの離島観光活性化促進事業で不適切会計が約433万円に上ることが27日、県八重山事務所への取材で分かった。内訳はミス八重山への謝金約314万円や人件費約77万7000円など。YVBは会計の不手際を認め謝罪。今後、金融機関から借り入れなどして県に返納するという。
八重山事務所が公表したミス八重山への謝金返納額は▽13年度59万4000円▽14年度55万5000円▽15年度65万5000円▽16年度78万1000円▽17年度55万9000円—の内訳。人件費の返納は▽16年度約37万円▽17年度約40万円—で、一般管理費の返納額は5年間で約41万円。
YVBによるとミス八重山の運営は圏域外派遣の場合、ミス八重山に日当3000円を支給。ただ、県への申請では、ミス八重山の管理費も含めて派遣費として1万3000円を請求、残額をYVBの運営費に充てていた。県はミス八重山への日当を謝金と位置付けている。県の担当者は「検査の精度を高めて、こういうことが起こらないようにしたい」と話した。
16年度から2年間にわたり発生した人件費約77万円も返納する。同人件費は、YVBの県採用労働者が各種イベント参加時の労働賃金に、当時のYVB正社員が自身の人件費としてパート名義で賃金を上乗せしていた。上乗せ分は同正社員の給与として反映されていないという。当事者の社員は既に退職している。
27日午後、同事務所で会見を開いたYVBの金城徹専務理事は「過年度分の事務処理にミスがあり、ご迷惑をおかけしました」と謝罪。一括返済できないため、長期間かけて返済する予定。
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