8割以上が病気、介護に不安 竹富町
- 2019年11月07日
- 地域・教育
竹富町福祉支援課は町民の福祉に関する意識と要求を把握し、各地域の福祉サービスに反映させるため2018年度に「ぱいぬ島共生意識・要求調査」を実施した。その結果、回答した約7割の住民が「居住する島内で最期を迎えたい」と答えたほか、8割以上が病気や介護が必要になった際に不安を抱えていることが分かった。町はアンケートを基に、島(地域)ごとに必要な医療や福祉サービスを明確化し、住民参画により住民が島に住み続けることのできる計画を作成する方針。
調査は、県地域支え合い体制づくり推進事業の一環で、アンケートと、結果を報告して議論する「ぱいぬ島〝結〟カフェ」の二つを柱に進めた。調査は18年10~12月に被介護保険者である40歳以上の町民2134人を対象に行い、859人が回答した。(回答率40.3%)
回答者の多くが高齢者施設の充実を要望。具体的に5割近くが訪問看護の利用、困ったときに宿泊できる施設、認知症対応型施設の整備を求め、病気や介護について8割超が在宅サービスを望んでいる。
送迎や家事援助サービスのニーズも高く、診療所への送迎・同行67.8%、買い物への送迎・同行61.3%だった。港までの送迎、家事援助、庭の清掃サービスを利用したいと答えた人は6割を超え、有償でもサービスを希望する人が多かった。
また、今回の調査で4人に1人が高血圧の治療を受けており、町民の幸福感への判断基準は健康状態にあることが分かった。町は「健康増進と同時に、病気や介護への不安を取り除くことが不可欠」と分析。
担当者の仲盛大介主事は「島や地域によって課題は異なる。今後、ワークショップを展開し行政と住民が共同で取り組める計画を作成していきたい」と初の試みに意欲を見せた。
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