八重山署管内 高齢者の物損事故、最多371件
2018年過去5年間 人身は県平均上回る
八重山署(島尻重美署長)管内の高齢ドライバー(65歳以上)による2018年の物損事故が、過去5年で最多の371件(前年比33件増)となっている。高齢者が第1当事者となる人身事故は25件(25%)と、過去5年で横ばいだが県平均を8.3ポイント上回っている。
八重山署は18年の高齢ドライバーの交通事故状況を「交通白書」にまとめている。過去5年間の人身事故件数はほぼ横ばい。18年の人身事故25件のうち、出合い頭、対人、後退時の事故がそれぞれ7件で最多となった。
事故様態としては▽安全不確認・不十分10件(40%)▽前方不注意8件(32%)▽動静不注視5件(20%)—など。ハンドル操作を誤るなどの「装置操作不適」は2件(8%)あった。
一方、物損事故の増加に関して、同署交通課はレンタカー増加に伴う傾向とみている。物損事故371件のうち、高齢者が第一当事者となる事故は261件だった。
八重山署は「人身事故につながると、大変な損失になる。安全な運転ができないと感じたら、免許返納を検討してほしい」と呼び掛けている。
高齢者ドライバー事故対策に向け八重山署は11月1日、先島交通㈱と高齢者の運転免許証返納後の優遇措置制度を締結し、タクシー乗車料金の10%を割り引く仕組みが始まる。
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