「みかじめ料等縁切り隊」発足 不当な支払い要求を拒否
- 2019年10月18日
- 災害・事件・事故
石垣市美崎町における反社会勢力の台頭を阻止しようと、同地区の稲福ビル、森ビル、オーシャンビルの店舗経営者らは17日、各ビル単位で「みかじめ料等縁切り隊」を発足した。八重山で初めての発足。同団体に加盟する飲食店など40店舗は、同日より「縁切り隊ステッカー」を店舗に張るなどして、暴力団や不良集団からの不当な支払い要求を拒否するほか、八重山警察署(島尻重美署長)をはじめとする支援組織11団体と連携し、反社会勢力の存在しない安全な地域づくりを推進する。
同縁切り隊は、暴力団の資金源根絶を目的に、関係業者が一致団結して不当要求を拒否するもの。沖縄県内では、国際通り屋台村や沖縄市のコザ吉原社交街などで結成されており、県内7番目。
美崎町では近年客引き行為が横行するなど治安悪化が目立つことから、八重山署が反社会勢力の台頭を防ごうと立案した。縁切り隊の加盟店舗は、稲福ビルが24店舗、森ビルが7店舗、オーシャンビルが9店舗。同署はさらに加盟店舗を増やし、美崎町全体で結束する「縁切り同盟」を構想しており、17日現在、91店舗が同盟への加盟に同意している。
同日午後、同署で発足式が行われ、稲福ビルみかじめ料等縁切り隊隊長が、反社会的勢力に対する姿勢として▽恐れない▽資金を提供しない▽利用しない▽交際しない▽違法な客引き行為と契約しない▽断固として支払いを拒否する—などを宣言した。
島尻署長は「支援組織と連携し、縁切り隊への各種情報の提供、相談への迅速な対応、警戒の強化を行う」と総力を挙げた協力体制の構築を誓った。
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