西表西部診療所、診療体制を見直し
【西表】県立八重山病院付属西表西部診療所の常勤医師が急病で不在となり、14日から診療所の診療体制を見直したことが分かった。これまで平日週5日の診療を4日とし、医師は当番制で石垣島の八重山病院から代診医を派遣し、対応する。このため、八重山病院内で内科診療の制限も検討されている。代診医の体制は今年度いっぱい続く見通し。次年度の常勤医確保は県病院事業局に要望していく。平日は今週17、18日に限り休診、急患は大原診療所で対応する。
同院によると、西部診療所の1日平均診療件数は20~40件。夜間など時間外件数が年間300~350件と10年前に比べ増加しているという。
常勤医は時間外診療の負担が元で10月に入り休職した。
当面は、月・火・水・金曜日に診療所を開き、木曜日は臨時休診。火曜日に限り午後から鳩間島や船浮地区、特別養護老人ホームの巡回診療、予防ワクチン接種のため休診。実質、平日の水曜夕方から金曜朝まで医師が不在になる。
7月に輪番制を導入した平日夜間の急患対応は、原則、月・火を西部、水~金を大原に変更した。土日祝は代診医対応で調整中。
今後、診療体制が変わった場合、同院や竹富町のホームページで情報を提供する。
八重山病院は16日午後、住民を対象に説明会を中野わいわいホールで開いた。
篠﨑裕子院長は今回の経緯を説明し陳謝。将来的な西部診療所の廃止については「今のところ廃止はない」と明言。「当院の医師を西部診療所に派遣するため、八重山病院の診療制限をしないと対応できない。八重山圏域の皆さんにも理解いただきたい」と求めた。
同席した職員は、曜日によって固定の代診医を配置する考えを示し、「八重山病院で別の業務を兼務しながら代診を務める。できれば日中の診療時間内に受診をお願いしたい」と述べた。
同院によると、県立病院付属診療所は県内に16カ所あり、常勤医不在は、西部診療所とうるま市津堅診療所の2カ所。
※pdfファイルが別ウィンドウで開きます。
関連するニュース
- 県、11月中に常勤医確保 西大舛町長要請に見解 2019/10/29