どなん乗合バス 12月16日まで実証実験
- 2019年10月08日
- 地域・教育
住民や観光客の交通サービス拡充を目的としたデマンド交通実証事業「どなん乗合バス」が9月17日から与那国島で始まっている。町によると7日までに延べ400人余りが利用、1日20人前後が乗車した。島民のほかにも島外から訪れた観光客やビジネス客などの利用もあったという。利用状況など1カ月ごとに集計し、想定される需要や経費などを分析。結果をもとに本格運用をするかどうかの判断も含め検討する。
現在、島内では町が運営する無料の生活路線バスが利用できるが、1日の運行数が9便と限られることやバス停の数が17と少ないことから、利用者から待ち時間が長く使い勝手が悪いという指摘がある。
また、運行している小型バスでは車両が大きすぎて集落内への進入が困難なことからタクシーとバスの中間的なサービスとなるデマンド交通の試験運用に踏み切った。
同事業は国の一括交付金を活用し、事業費は約3000万円。9月17日から12月16日までの間、定員8人のワゴン車2台が毎日運行する。運行時間は午前8時から午後6時までで、ユーザー登録すれば誰でも無料で利用できる。
島内の祖納、久部良、比川地区のほかに与那国空港や陸上自衛隊駐屯地など合わせて44カ所の乗降所が設定されており、一部は生活路線バスの停留所と併用している。
乗車するには専用のフリーダイヤルかスマートフォンなどから予約が必要で乗車人数や乗降場所、希望時間などを指定する。乗り合い状況により、最大で20分程度の遅れが出る場合があるが、バスの現在地はスマホなどの画面で確認できる。
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