八重農、初の4強進出 宜野湾に9-8
【那覇】第69回沖縄県高等学校野球秋季大会(県高等学校野球連盟主催)9日目は28日、準々決勝を行い、沖縄セルラースタジアム那覇で宜野湾と対戦した八重農は八回裏の再逆転劇の末、9ー8で勝ち、初のベスト4進出を決めた。八重農は29日午後0時30分から、コザしんきんスタジアムで決勝進出、来春の選抜高校野球大会につながる九州大会出場を懸けて具志川と対戦する。初戦から持ち味の打線が好調な八重農。初の九州大会出場が見えてきた。
後攻の八重農は初回、エースの親里大翔(だいと)(2年)の直球が宜野湾打線につかまり、今大会初となる3失点。冷静さを欠く投球に捕手の岡本好人(同)が変化球をうまく使った配給に切り替え、二回から六回までを無失点に抑えた。
二回と三回に各1点を返した八重農は五回、8番・東盛世空(同)や1番・久貝悠斗、5番・砂川将吾(同)の長短4安打で3点を追加し逆転に成功。さらに六回に1点を加えて突き放した。
しかし七回に右中間三塁打を浴びて1点差に迫られ、八回に長短2安打と送球・捕球ミスで一挙3点を献上、再び追う展開に。
八重農は八回裏、東盛と久貝の単打、大浜の四球で2死満塁の好機。この日無安打の3番・上江洲伶生(同)が高めの直球を強振して走者一掃の適時三塁打を放ち、再逆転。八回を投げた2番手・砂川からマウンドを引き継いだ親里が九回を三者凡退に抑え、シーソーゲームに終止符を打った。
親里は「岡本に助けられた。焦りもあったが、自信もあった。準決勝でも先発でいけるよう準備したい」、大浜圭人主将は「殊勲賞は上江洲と親里。大事な場面で踏ん張ってくれた。準決勝は打撃で攻めて投手を助けられる展開にしたい」と意欲を語った。
結果は次の通り。
宜野湾
300000230|8
01103103×|9
八重農
(宜)宮里ー比嘉健
(八)親里、砂川、親里ー岡本
▽三塁打=吉川、宮里(以上宜)、宮良、上江洲(以上、八)
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