飲酒運転許さない 条例制定10周年
沖縄県飲酒運転根絶条例制定10周年「飲酒運転しない させない ゆるさない」八重山地区大会(八重山地区交通安全協会主催)が28日午後、石垣市民会館中ホールで開かれ、参加者が飲酒運転の根絶を願った。また、「運転するなら酒は飲まない」「運転前夜の深酒はしない」など5項目を定めた飲酒運転根絶郡民宣言決議を採択した。シンポジウムでは4氏が登壇し、意見発表した。大会には関係者ら70人余が参加した。
後半のシンポジウムでは、八重山高校2年で生活委員長の宮川航太君(高校生代表)、石垣市青年団協議会会長の國吉長朗さん(青年代表)、石垣市交通安全推進協議会の伊良皆高人さん(一般代表)、石垣市老人クラブ連合会元会長の松原秀吉さん(高齢者代表)が登壇。
宮川君は自転車マナーの悪さを挙げ、「モラルの低さが原因」と位置付けて改善を呼び掛けた。國吉さんは飲酒運転をさせないために、車の利用を減らすよう提言。伊良皆さんは市民間で行う啓発活動の重要性を訴えた。松原さんは官民一体での飲酒運転根絶を求めた。
主催者あいさつで辻野ヒロ子会長は、昨年の県内飲酒運転摘発が2222件と全国最多になっていることを紹介。「八重山地区でも増加傾向にあり、条例の趣旨が浸透していない」と現状を伝え、「県条例を再確認し、飲酒運転根絶を八重山地区から発信しよう」と呼び掛けた。
八重山署の島尻重美署長は「歓楽街美崎町での検問徹底、幹線道路の警戒を徹底する」と方針を述べた。ことし8月末現在、同署管内での人身事故55件(前年同期60件)、飲酒がらみの事故は2件(同0件)発生している。
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