八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

四カ字ムラプール アヒャー綱に住民熱気

雄雌の綱に棒を差し込んだ後、棒貫人(ブルピトゥ)の東嵩西のり子さんをガーリーで祝福する女性たち=26日夕、真乙姥嶽前

雄雌の綱に棒を差し込んだ後、棒貫人(ブルピトゥ)の東嵩西のり子さんをガーリーで祝福する女性たち=26日夕、真乙姥嶽前

新拝殿で初の豊年祭 豊作と無病息災を祈願

 今年の五穀豊穣(ほうじょう)に感謝し、来夏世の豊年と地域住民の無病息災を祈願する石垣市四カ字(新川、登野城、石垣、大川)の豊年祭ムラプールが26日午後、昨年12月に完成した新・真乙姥嶽で盛大に行われた。各集落や公民館、各種団体が旗頭や太鼓、巻き踊りなどを奉納。熱気に包まれた中、女性だけのアヒャー綱やツナヌミン、大綱引きなど石垣島の一大絵巻が繰り広げられた。

 ムラプール開始時間が近づくと、会場周辺には各字や団体などの旗頭15本が集結。この日、石垣島の気温は午後2時30分時点で、平年より0・4度高い32・5度を記録。暑さの中、大勢の市民や観光客が集まった。

 新川字会の金城文雄会長は「伝統とモダンが融合した新真乙姥嶽。四カ字の重点拠点としての役割を生かし、100年新拝殿として重宝され、地域の発展につながるようにしたい」とあいさつした。

 この後、新川伝統の「田」と「矢」の旗頭、記旗(シルシバタ)と五穀(グク)を持った雅児たちを先頭に長老(ウヤジュウ)や、婦人によるザイ、鼓(ツヅン)、青年の鍵払(ガギバライ)、田打(ターウツ)などが、新拝殿で次々と奉納された。

 新川字会に引き続き、双葉公民館、大川、石垣、登野城の各字、JAおきなわ八重山地区本部、石垣島製糖、石垣市役所、八重山農林高校、石垣中学校、東京八重山会が旗頭や太鼓、巻き踊りなどを奉納した。

 「五穀種子授けの儀」では東から五穀の種子を持った農の神が、西から来た巫女(みこ)に種子を授け、五穀豊穣を約束した。

 女性だけで行うアヒャー綱では、今年のブルピトゥ(棒貫人)の東嵩西のり子さん(67)=新川=が神司から受け取ったブル棒で、雄雌の大綱をつなぎ合わせた。周囲の女性たちは「サァー、サァー、サァー、サァー」と掛け声を上げ、会場の盛り上がりはピークに達した。

 ブルピトゥの大役を果たした東嵩西さんは、「ホッとした。真乙姥嶽が新築されて初めての豊年祭。令和元年の節目に関わることができた事は果報者だと思う」と感慨深く述べ、「先輩から大事に伝えられてきた伝統を、いつまでも残していきたい」と話した。

 日が暮れ始めると、東西からナギナタとカマを持った武者が登場し、勇壮なツナヌミンを披露。フィナーレは東西に分かれての大綱引き。市民や観光客たちが大綱を引き合い、西が勝利した。

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム