生産組合 優良ヤギから38頭生産
- 2019年07月25日
- 地域・教育
石垣市が優良種ヤギを購入し、石垣市山羊生産組合(宮國文雄組合長)に貸与する貸付事業が2018年度で終了した。石垣市は3年間で同組合に45頭を貸与。在来種などとの交配による繁殖実績は3年間で38頭。市は今後、優良種との交配で大型化が達成されたか調査を進める。
石垣市は初年度の16年度に8頭(事業費108万円)、17年度24頭(同216万円)、最終年度の18年度に13頭(同108万円)のヤギを導入。繁殖実績は▽16年度14頭(オス6頭、メス8頭)▽17年度18頭(オス11頭、メス7頭)▽18年度6頭(オス1頭、メス5頭)|となった。貸与ヤギから生まれたヤギは、組合所有となる。また、貸し付け後に死亡したヤギは9頭(オス1頭、メス8頭)いた。
貸与されたヤギは近親交配を避けるため、貸与3年で廃用処分する。初年度のヤギは既に処分されており随時、20年度、21年度に処分される。
石垣市農林水産部畜産課の担当者は、貸与後に死亡したヤギについて、「下痢や胃腸炎の症状があり、外来ヤギが石垣島の環境に合わなかった可能性がある」と指摘。市は今後、秋までに八重山食肉センターと連携し、と畜枝肉結果を参考に大型化が達成されたか検証する。
同事業自体は18年度で終了しているが、貸与は継続されている。
宮國組合長は取材に対し、「ヤギの死亡率が高かった気がする。改良ヤギに病気は付き物」と3年間の感想を述べる。ヤギの改良・大型化については、「導入したメスは初産なので、まだ骨格ができていない。2度目の出産では1年で重量80㌔のヤギができる可能性はある」と期待した。以前から提言してきたヤギのセリ導入については、「JAは採算にこだわっているようだが、赤字にはならない。3カ月周期でセリを開いてほしい」と求めた。
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