熱帯魚の捕獲禁止など ルール順守呼び掛け
- 2019年07月07日
- 地域・教育
海域公園地区
夏休みの海水浴シーズンを前に石垣、西表の両自然保護官事務所は6日、米原海岸で熱帯魚の捕獲禁止など海域公園地区のルール順守を海岸利用者へ呼び掛けた。海岸は、西表石垣国立公園地区に指定されているほか、環境省のサンゴ礁生態系保全計画のモデル事業地区にも選定されており、新たに石垣市が定めた利用ルールの試験運用も今月から始まる。同海岸は、年間約40万人もの人が海水浴やシュノーケリングに訪れる人気スポットとなっており、ルールの周知徹底が課題となっている。
米原海岸は、2007年に石垣島が西表石垣国立公園に編入されると同時に海域は海域公園地区、陸域は第2種特別地域にそれぞれ指定された。
海域では自然公園法に基づき、サンゴ類全種のほかにチョウチョウウオやスズメダイの仲間など観賞性の高い魚類、甲殻類、希少な貝類、ヒトデ、ウニなど179種の動植物の捕獲や損傷などが禁止されているが、同事務所によると規制を知らない利用者による熱帯魚の捕獲が後を絶たない状況だという。
今後は月に1回程度、週末など利用者が多い時期に環境省職員と西表石垣国立公園パークボランティアが声掛けによる周知活動を実施する。
一方、販売目的でクマノミをすみかのイソギンチャクごと密漁するなど悪質な事例もあり、同事務所では今後、夜間の監視活動も視野に入れ、密漁防止を強化する。
同事務所の自然保護官らは、海岸を訪れた利用者らに「熱帯魚は捕獲しないで、足元のサンゴにも気をつけながら楽しんでください」などと声をかけた。
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