米原市道、バス通れず ヤエヤマヤシ群落
米原のヤエヤマヤシ群落へのアクセス路となっている市道に、県道79号石垣港伊原間線から観光バスなど大型車両が進入できなくなっていることが分かった。ツアー客を乗せた観光バスは、客がヤエヤマヤシ群落を観光する間、県道で路上駐車を余儀なくされ、多い時は数台が連なり、一般車両やレンタカーの通行の妨げになっている。群落は国の天然記念物に指定され、石垣島の代表的な観光地。早期の解決が求められそうだ。
ヤエヤマヤシ群落へはこれまで西側にある市道から進入していたが、ゴールデンウイーク前ごろから、進入経路の一部にある民有地で大型車両の通行が困難となっている。観光バスの乗客は県道で下車、ヤシ群落まで徒歩での移動を強いられている。個人旅行のレンタカーなどは、市道を歩く人波を縫うように走行しているため、交通安全上の課題も浮上している。
米原のヤエヤマヤシ群落散策路入り口近くで土産店を営む上地源開さんは「高齢者や車いすの人も長い上り坂を上がってきて大変な思いをしている」と観光客離れを懸念、「夏は個人客がメインだが、冬季は観光バスのツアー客がメイン。夏休みが終わってからのシーズンは死活問題だ」と訴えている。
市施設管理課では「拡張工事が必要なのか隅切りで対応できるのかなどを含めて検討中」としている。
ヤエヤマヤシは、世界でも石垣島と西表島だけに生育する大型のヤシ。自生地である石垣島の「米原のヤエヤマヤシ群落」と西表島の「ウブンドルのヤエヤマヤシ群落」が国の天然記念物に指定されている。
観光客にも人気が高く、石垣市や市観光交流協会のウェブサイトでもおすすめ観光地としてPRしており、同観光文化課は「関係部局と連携して対応したい」としている。
関連するニュース
- 関連するニュースはありません。