全国的に猛暑が続き、早くも熱中症がニュース
- 2019年05月28日
- 不連続線
全国的に猛暑が続き、早くも熱中症がニュース。来週は海人の祭典ハーリーである。明ければ炎暑の夏が来る▼炎天下で働く工事現場の人たちや交通誘導員の皆さんの日焼け対策として、目だけ出すマスクや帽子の着用が当たり前になってきた。日焼け止めクリームも常識だ。かくもわれらが八重山の日差しは強烈。日焼け防止が女性の特権だった時代は過去のこと▼ウオーキングやジョギングの老若男女でにぎわうバンナ公園。人気の秘密は季節の移ろいを感じられる自然と、何といっても緑陰だろう。木漏れ日の中を行くのは心地よく、まちなかで「影を慕いて」歩くのとはわけが違う▼環境省は今年も日傘利用のキャンペーンを行う。男女問わず日傘を差すことで熱中症の危険度を示す「暑さ指数」が3度下がり、汗の量も2割減るという▼はるか昭和の幼少期、道行くお年寄りは夏の暑い日、必ずと言っていいほど黒いコウモリ傘を差していた。特に男性は、実用としてはもとより、大人のたしなみ、おしゃれだったような気がする。現代日本の先を行く「日傘男子」である▼明治生まれの曽祖父は戦後、沖縄本島の旅を島の着物に草履、黒い傘で通した。臆することなく米軍人とも肩を並べて写真に納まっている。威風堂々、大人の正装のゆえんだろう。(慶田盛伸)
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。
関連するニュース
- 関連するニュースはありません。