与那国島で記録的大雨 3時間276.5㍉、観測史上最大
- 2019年05月14日
- 災害・事件・事故

祖納を通る県道約200㍍にわたって冠水、川と化した=13日午前10時すぎ

県道から滝のように流れ落ちる雨水=13日午前10時すぎ、祖納

13日午前9時20分、与那国地方の雨雲の動き(気象庁のHPから)
与那国島地方は13日、東シナ海に発生した前線の影響で湿った空気が流れ込んで雨雲が発達、記録的な大雨に見舞われた。与那国空港では午前9時10分までの3時間に276・5㍉、同10時10分までの6時間に393・5㍉の雨が降り、いずれも観測史上最大となった。町役場によると、同日午後6時半現在、9軒で床上浸水、18軒で床下浸水が確認された。ケガ人はいない。島内の至るところで道路が冠水、通行止めが相次いだ。
石垣島地方気象台は同日午前6時53分と同7時41分、同10時9分の3回にわたり、50年に1度の記録的な大雨が降っているとして記録的短時間大雨情報を出した。
町役場は全世帯に避難勧告を出し、避難所の町保健センターには2世帯2人が避難した。防災無線では「不要不急の外出を控え、身の安全の確保を」と呼び掛け続けた。
比川小では周辺の冠水で通学が危険として休校。久部良中は給食が届かず午後から休校となった。与那国中、久部良小は振り替え休日だった。
気象台の観測によると、午後5時までの24時間雨量は祖納で459・5㍉、与那国空港で459・0㍉と5月の観測史上最大を観測した。
祖納に在住する本社与那国通信員の田頭政英さんは「未明から降り始めたが、思いがけない事態になった。午前8時ごろから集落内では浸水の情報が入り乱れ、防災無線の広報に聴き入った。満潮に向かっているとあって、低地の人たちは浸水を予想して畳を上げる人もいた。町民は崖崩れや土砂崩れを心配している」と話した。
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