丹精込めた作品一堂に 15樹種26点を展示
- 2019年05月12日
- 地域・教育
第34回八重山盆栽展(主催・日本盆栽協会八重山支部、八重山毎日新聞社)が11日、石垣市民会館展示ホールで始まった。会場には、会員18人が丹精込めて育てたハマシタンやアデク、ガジュマルのほかタイワンツゲなど15樹種26点を展示。鉢の中に映し出される雄大な樹木の造形と自然を再現した風景を一目見ようと初日から多くの人が訪れ、写真に収めるなどしていた。12日まで。
オープニングセレモニーで本社の黒島安隆社長は「回を重ねるごとに技術が向上しており、女性も2人入賞した。女性会員を増やして盆栽の魅力をさらに広げてほしい」と述べた。
関係者によるテープカットの後、盆栽展が開幕。場内に展示された力作一点ずつを同支部顧問の新城弘志氏が講評。新城氏は「レベルは年々向上している。来年に向け肥培管理をしっかりし、賞を取るという目的意識をもって取り組んでほしい」とさらなる技術向上に期待した。
盆栽歴約30年で初めての金賞を受賞した西銘秀敏さんは予想していなかった受賞に驚きつつ「自分がゼロから育て20年かかってここまでこられた。この勢いで、来週行われる全沖縄盆栽展でも好成績を残したい」と受賞を喜んだ。
八重山毎日新聞社賞の金城一男さんは「旅行に行っても盆栽のことが気になり、家族に電話して水やりを頼んでいた。毎日の手入れが評価された」と笑顔だった。
初日午後4時からは、会場内で入賞9作品の表彰式も行われ、展示ホール前の広場では盆栽の即売会が催された。
立津常雄支部長は「素晴らしい盆栽が展示されている。この機会にぜひ足を運んで鑑賞し盆栽の魅力を知ってほしい」と多くの来場を呼び掛けた。
12日は午前9時半から午後5時まで展示作品を楽しむことができる。
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