嵩田でイノシシ被害 パインの芯食べられる
- 2019年04月10日
- 社会・経済
電気柵だけでは限界も
石垣市嵩田地区のパイン畑で苗の芯がイノシシに食べられる被害が発生している。昨年12月に植えた苗がことし2月に被害に遭ったばかり。今回は7日から連日続いている。
同地で栽培する東金三さん(66)は「今の電気柵だけでは、イノシシが簡単に入ってくる。被害を食い止めるため、次の手だてが必要だ」と困り果てた表情で話した。
40㌃にピーチ、ボゴール、ハワイ種が植えられており、ハワイ種の芯のみ食い荒らされている。東さんによると、収穫は来年の夏ごろを予定。被害箇所には新たに補植が必要なため、同じ畑で収穫時期に大きなずれが出る。畑の周囲には電気柵が設置されているが、成獣だと簡単に飛び越えられそうな高さになっている。
東さんは「農家にとって死活問題。何のために生産しているか分からなくなる。今の電気柵だけでは限界がある。行政には柵を高くするか、山からの侵入を防ぐため猪垣を造るなどの策を考えてもらいたい」と要望した。
東さんの畑周辺では、わなでのイノシシ駆除が実施されている。
市農政経済課によると、2017年度のイノシシによる果樹類(主にパイン)の被害総額は41万円。
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