町有地に新たな集団墓地 竹富町議会
3月定例一般質問
3月定例竹富町議会(新田長男議長)一般質問最終日の20日、仲里俊一、那根操の2氏が質問に立った。仲里氏がただした西表上原地区で手狭になった既存の集団墓地に代わる、新たな集団墓地区域整備について町当局は、上原港から船浦方面へ約500㍍の町有地に集団墓地区域を設けることを明らかにした。那根氏がただした水稲被害を及ぼすジャンボタニシの駆除対策については、無農薬栽培の生産農家がいるため、農薬を使用した効果的な対策が難しいことが示された。
集団墓地は、竹富、小浜と同様に農振除外を申請中。集団墓地区域設置後は、上原公民館に無償で貸し出し、管理させる予定。除外時期は早くてことし9月ごろの見込み。
仲里氏は「上原に墓地組合があるが、既存の区域も草が生い茂り、整備できていない。町で管理できないか」と要望。根原健町民課長は「他地区と整合性を図るため、公民館に管理をお願いしたい」と答弁した。
ジャンボタニシの水稲被害について小濵啓由産業振興課長は、他の水田や排水路から侵入後、繁殖していると推測。効果があるとされる農薬での一斉防除は困難なため、県農業研究センターや県外の防除方法を参考にする考えを示した。当面は「中山間地域等直接支払い交付金、多面的機能支払い交付金で駆除対策に取り組みたい」と答弁。西大舛髙旬町長は「畔をきれいにして、最終的には手作業で捕るしかないのかもしれない」と述べた。
那根氏は「全生産農家を集めて対策協議の場を設けてほしい」と要望。今後は、水稲部会を通して話し合いを進め対応する方針。
■44議案を全会一致可決 一般会計は過去最高の77億1702万円
3月定例竹富町議会(新田長男議長)は20日、最終本会議を開き、過去最高の一般会計当初予算案77億1702万円を含む44議案を全会一致で可決、閉会した。
一般会計は前年度当初予算比8億9166万円(13・1%)の増。庁舎建設費4億465万円、西表東部への複合型施設整備事業9億571万円、東部レクリエーション施設1億9613万円、加屋真島観光関連事業1億5208万円、農業振興費8億5508万円、公営住宅建設費1億6764万円など、大型事業の実施が増額の要因。
庁舎建設費は庁舎建設基金から4億400万円を繰り入れたもの。このうち工事請負費3億5000万円は現庁舎の解体やアスベスト処理、仮庁舎整備費に充てられる。
条例関係では、竹富町消防団員の定員、任免、服務等に関する条例の一部改正で、「搬送の定義が明確でない。全消防分団ときちんと協議し規則を定めてもらいたい」(大久研一氏)、「適正な救急業務の補償を担保して、行政と消防団が足並みをそろえて防災力向上につなげたい」(山下義雄氏)とそれぞれ要望があった。
竹教委の教育委員に上頭勢輝氏が同意された。
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