西表パイン生産部会発足 計画生産、出荷体制構築へ
- 2019年03月17日
- 社会・経済
JAおきなわ西表西部地区パイン生産部会の発足に伴い行われた結成総会=8日、上原多目的ホール(同部会提供)
知名度生かし販売展開
JAおきなわ西表西部地区パイン生産部会が8日、発足した。JAへの出荷体制を構築することで西表島でのパイナップル栽培の安定経営や農家の所得向上を図る。同日、上原多目的ホールで結成総会が行われ、根間智夫部会長が選任された。
西表島のパイン栽培は島外に販路を持つ大規模生産農家に卸すことが通例となっているが、買い取り数量に制限がないJAへの出荷体制を構築することで計画的な生産、出荷、販売を図りパイン農家の所得向上につなげる狙い。JAでは3月中にピーチ、ボゴールの目ぞろえ会を行い、4月1日から買い取りを開始する。今後、現地検討会なども実施する考え。
同部会では活動の重点項目に▽計画的植え付けの推進▽販売数量の把握▽栽培暦の作成と栽培技術の向上▽資材の共同購買を実施し価格低減を図る▽新規部会加入者への支援—を挙げている。
竹富町でのパイン栽培は主に西表島西部地区で行われており、町によると2017年度の生産者数は49戸、栽培面積26・7㌶、生産量542㌧。品種はピーチ、ハワイ種、ボゴールなどで構成している。
JA八重山地区営農振興センターの担当者は「西表島の知名度を生かした販売展開が考えられる。眠っている休耕地を有効活用したいという声も聞く。買い取りの数量に制限がないので農家は栽培に集中できるのでは」と話した。
根間部会長は「JAの組織力による販路拡大や、個々の農家だけではできない勉強会、肥料や資材の共同購入で経費削減を図り、生産部会の所得向上につなげたい。西部地区にJA営業所の開設やATM設置も視野に入れていきたい」と期待した。
部会長以外の役員は次の各氏。
▽副部会長=上林大介▽監事=仲里俊一、石垣長健
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