県が掘削工事現場確認 平得大俣陸自配備
- 2019年03月15日
- 社会・経済
市も同行、今後も継続
石垣市平得大俣への陸上自衛隊配備計画をめぐり、県は14日午後、沖縄防衛局が造成にかかる掘削工事に着手している旧ジュマールゴルフガーデンの0・5㌶で、初めて赤土流出防止対策の現場を確認した。
県環境保全課の宮平良成班長は調査終了後、「(工事)着手したばかりで変化はないが、(防衛局の)事業通知書に沿って行われている」と述べ、工事の進捗(しんちょく)に合わせて今後も現地調査を継続する考えを示した。
調査に同行した市文化財課の下地傑課長は取材に「防護柵に天然記念物や小動物などの侵入防止柵も適切に行われていた」とする一方、遺跡や古墓などの埋蔵文化財の有無確認調査については「防衛局と調整し、早ければ今月中に行う」と答えた。
現地調査にはこのほか県環境政策課、自然保護課、八重山保健所、市都市建設課、環境課の担当者約15人が参加。午後1時20分ごろから1時間半余りにわたり、防衛局や工事現場の担当者とともに赤土等流出防止条例の確認や周辺からの雨水の流入状況、動植物など希少種の生息状況などを確認した。
大雨時に同ガーデンなどから旧県道へ流出している雨水や赤土について宮平班長は「直接的に言える立場ではないが、将来的には工事していくので適切な配慮が必要。条例上、濁水を適切に処理すれば排水は可能」との認識を示した。
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