人身事故が100件発生 18年八重山郡内
- 2019年03月15日
- 社会・経済
八重山警察署(島尻重美署長)がまとめた郡内の2018年の人身事故件数は前年を7件(7・5%)上回る100件で、負傷者は116人(前年比11人増)となった。人身事故は14年から減少傾向にあったが増加に転じた。交差点事故が全体の約6割を占め、昨年は幹線道路での無理な追い越しによる接触、追突なども多かった。同署交通課は「運転者が安全意識を高めることで未然防止できる事故が多くある」として、交差点での一時停止や安全確認の徹底、制限速度の順守などを呼び掛けている。
利用者の多い自転車関連事故は20件(前年比1件増)と人身事故の20%を占め、県平均の6・4%を13・6ポイント上回っている。昨年2月にはユーグレナ石垣港離島ターミナル前の市道で、市内の40代男性が自転車で走行中に軽自動車と衝突し、頭蓋骨陥没骨折などの重傷を負う事故があった。
観光客の増加に伴いレンタカー事故も増加。人身事故のうち第一当事者がレンタカーの事故の割合は16%(同5・2ポイント増)と、直近4年間で最も多かった。昨年8月には香港の30代観光客女性が運転するレンタカーが石垣市浄水場北の交差点で一時停止せず進入し、市内男性の運転する普通貨物車と衝突、レンタカーの同乗者含め8人が重軽傷を負う事故も発生している。
事故を時間帯で見ると、出勤の多い午前8時~10時、帰宅の多い午後4時~6時に多く発生しているため、同署は「ゆとりを持った行動を心がけ、急がず慌てず、譲り合いの心を持って運転を」と呼び掛ける。
物件事故は、前年を83件(4・7%)上回る1853件と、右肩上がりに増えている。第一当事者は郡内在住者が約6割、観光客が約4割。駐車場での単独衝突事故が多い。同署は「地元の人は車両を前進で駐車する傾向があるが、後進で車を出すときに死角が多くなる」として、前進で車を出せるよう、後方からの駐車を推奨している。
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