ヤエヤマコキクガシラコウモリなど絶滅危惧種…
- 2019年03月09日
- 不連続線
ヤエヤマコキクガシラコウモリなど絶滅危惧種の小型コウモリのために約1億円で国内初の人工洞窟を造った。生物群集の生息空間を確保するためビオトープも造った▼県が環境影響評価を実施して整備した新石垣空港は、自然環境に配慮した空港としても知られている。この問題をめぐって30年余りにわたって揺れ続けてきたからだ。開港から6年近くたった今も、県はモニタリングを継続し、専門家で構成する事後調査委員会のチェックを受け、公表している▼同じ公共工事の陸自配備計画に伴う石垣島駐屯地建設はどうだろうか▼市教育委員会文化財課は、国指定特別天然記念物カンムリワシなどの営巣時期(11月~春先)には巣の隣接地での工事を避ける必要があると指摘した。県も、繁殖期には工事を一時休止する措置を講じるなど十分に配慮するよう要請し、併せて防衛局が行っている現況調査の情報提供・公表も求めた▼同局の対応は「これまで営巣が確認されていないことから、工事の予定に変更はない」「希少種などを発見した場合は移動・移植を行うなど、適切に環境に配慮しながら工事を実施していく」▼これまで実施した夏・秋・冬の現況調査の結果を公表していないし、春の調査もまだ終わっていない。でも、工事を始めたのである。(比嘉盛友)
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