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合同会社YAIC 3種混合の有機肥料開発

専門メーカーと協力して導入したもみ殻を燻炭に変える機械と林貴大さん=15日午前、山田精米所

専門メーカーと協力して導入したもみ殻を燻炭に変える機械と林貴大さん=15日午前、山田精米所

民間企業では県内初 もみ殻、米ぬか、牛ふん原料

 市内で米生産を展開している合同会社YAIC(石垣市、山田義哲代表社員)は、地元農家から廃棄物として排出される、もみ殻、米ぬか、牛ふんを原料にした粒状の有機肥料「ペレット」を開発した。県内の民間企業が3種類を混合してペレットに加工するのは初めて。一期米の植え付けが始まっている自社水田にまき、肥料の成分効果や作業効率などの実証実験を行っているほか、水稲農家に対する技術と経営評価も検証しながら化学肥料からの代替えに向けた実用化を目指す。(砂川孫優記者)

 3種類の有機肥料を混合したペレットは、自社調達したもみ殻を800~900度の高温加熱処理で土壌の保水性を高める燻炭に変え、米ぬかと牛ふんを配合して専用の成形機で粒状に加工。1月上旬から製造を始め、一期米の植え付けを行っている自社保有の水田で実証実験を行っている。

 ペレット加工の利点に同社は、水田散布で粉末肥料よりも飛散しない均等散布ができるほか、農家が所有する農業機械での散布も可能。また、化成肥料と比べて植物・動物性の有機物が多く含まれ、土壌中の微生物を活性化する役割を持ち、良質な土壌維持と質が高く病原菌に強い作物が期待できるという。

 実用化が決まれば地元で排出される原材料を有効活用した自然循環型農業の構築に加え、水稲農家の肥料費を約6割削減できる見込みで、地元販売も視野に入れている。また、化成肥料を一切使わない米としてブランド化させ、国内外で新規需要の掘り起こしにもつなげたい考えだ。

 同社は設備投資で専門機器メーカーの協力を得ながら燻炭器と成形機を約600万円で導入。生産量は一日450㌔。

 作業担当者の林貴大さん(29)は「有機肥料の地産地消にもつながる。高品質の米を地元に還元したい」と意気込んだ。

 農薬や化学肥料を半分以下に抑え、一定の要件を満たして生産する県認証「特別栽培米」の技術指導を手掛ける山田代表社員は「化成肥料は農作業で楽だが高い。農家の化学肥料の依存体質から脱却したい。自然に優しい米を生産する指標となれば」と期待した。

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