「時機逸したとは思わず」 住民投票
- 2019年02月13日
- 社会・経済
平得大俣への陸上自衛隊配備計画の賛否を問う住民投票条例案をめぐり、1日の市議会臨時会で議長裁決で否決した平良秀之議長、退席した石垣達也の公明会派2氏は12日、住民投票を求める会(金城龍太郎代表)との面談に応じ、与党の自民会派が反対理由の一つに挙げる「時機を逸している」との意見に対し「そうは思わない」「当てはまらないと思う」と述べた。平良議長は「皆さんの行動に対して時機を逸しているというとらえ方ではない」と説明した。
平良議長は、議長裁決で反対した理由について「中身の議論が十分されていない中、結論を出す形になった。議長としては十分に審議した上で判断を出すべきだと思い、審議が足りなかったので否決した」とした。
石垣氏は「市民には幅広い意見があるので、賛成反対どちらか偏った方に意思を置くことはできない。真ん中に立ち、市民を分断させないことを重視して行動していこうと退席した」と述べた。
求める会が望む住民の意思を確認する手段について平良議長は「議員発議(の条例案)しか残っていないだろう」と述べた。
面談には求める会から金城代表ら4人が出席。「住民投票に法的拘束力がなくても、結果が目に見えれば市民の意識も変わるのではないか」「もやもやした気持ちは、結果が出ないと納得ができないのではないか」「住民投票は分断を生むという意見があるが、逆だ」などと訴えた。
面談終了後、金城代表は「与党(自民会派)と考え方が違い、公正中立の立場を意識していることが分かった。審議することには賛成の立場だととらえている」との認識を示した。
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