八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

石垣市 うつ病に対する理解を

講演を通してうつ、アルコール、自殺の連鎖について考える参加者=12日夜、石垣市健康福祉センター

講演を通してうつ、アルコール、自殺の連鎖について考える参加者=12日夜、石垣市健康福祉センター

自殺対策強化事業 葛山氏が生きる心講演

 県立八重山病院のこころ科で1995年から9年間、勤務経験のある兵庫県立ひょうごこころの医療センター副院長の葛山秀則氏が12日夜、「生きる~神戸から見たやえやまのこころ~」を演題に石垣市健康福祉センターで講演した。石垣市の自殺対策強化事業の一環。市民や医療関係者ら約100人にうつ病・飲酒・自殺の〝死のトライアングル〟への対策を提言するとともに、うつ病に対する周囲の理解を求めた。

 葛山氏は▽うつの症状と回復に向けて▽うつへの偏見をなくすために▽アルコール関連問題▽うつ、アルコール、自殺問題―とテーマに沿って講話した。

 うつ状態の人は自己評価をせずに職場や周囲の協力を得て安全に休む環境が必要になるとしつつ、重要なとなる睡眠について「アルコールと睡眠導入剤の相性は極めて悪い」と説明。アルコールが睡眠の質を妨げ、最悪の場合、うつ状態が改善されないまま興奮状態の抑制がきかずに自殺などの行動に走ることもあると注意を促した。

 「うつ病で治療中の人の飲酒は見逃されがち。アルコール依存症も内科や救急で見逃されることがある」と指摘。長期間の大量飲酒がうつ病を引き起こしたり、アルコール依存症者が禁酒する際にうつ病を発症するケースを紹介した。

 うつの人が苦しい状態の中で少し良くなると無理に頑張ってしまい、それがストレスとなって気持ちが落ちてしまうことを繰り返す傾向があるとして「やることを減らしてしっかりとした回復が重要」とアドバイスした。

 うつ病を含めた精神疾患への偏見をなくすために、社会全体が人ごととは思わず病気について理解を深め、病気からの回復に目を向けるよう呼び掛けた。

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム