黒島で過去最高172万円台 19年子牛初セリ
- 2019年01月14日
- 社会・経済

県内8市町で最初のセリとなった黒島家畜市場。127頭が取引され、平均価格は74万円台の高値となった=13日午前

式典の後、セリをスタートさせる八重山家畜市場。初日は262頭が取引され、73万円台の平均価格となった=13日午後
平均価格前年並み 幸先の良いスタート
JAおきなわの黒島家畜市場、八重山家畜市場で13日、相次いで2019年の子牛初セリが行われ、黒島で17年の140万2920円を大きく上回る過去最高の172万5840円の値がついた。八重山も118万4760円と大台に。平均価格はそれぞれ74万台、73万円台とほぼ前年並みとなり、幸先の良いスタートを切った。
県内8市場の先陣を切って黒島では午前10時すぎ、八重山では午後2時すぎからセリが行われた。生産農家や関係者が見守り、高値がつくと拍手や歓声がわき起こった。
黒島では127頭が取引され、総売り上げは9500万3280円、平均価格は74万9057円。八重山ではそれぞれ262頭、1億9243万3320円、73万4478円となった。購買者はそれぞれ26人、42人。八重山では14日も行われる。
初セリを終え、黒島肉用牛生産組合(47人)の那根真組合長(49)は「農家の喜んでいる顔が見られて良かった。昨年のセリ値は若干落ちたが、良い牛と悪い牛の値段がはっきり差が出るようになっている。系統と体重のバランスのとれた牛に良い値がつく。みんなで良い牛をつくってきたい」と決意を新たにした。
過去最高額を更新した下地太さん(44)は「ご祝儀相場もあったと思うが、予想以上の高値に驚いている。今後も毎日こまめに病気をしていないか、落ち着いてエサを食べているか、ちゃんと休んでいるかなどチェックして飼養管理を徹底させたい。みんなで一丸となってセリを盛り上げていきたい」と語った。
両市場ではセリ開始前に式典があり、JAおきなわの大城勉代表理事理事長は購買者に感謝するとともに、「今後も購買者が求める和牛の素牛の一大産地を確立するため、優良繁殖牛の確保に向けて取り組み、肉用牛振興と農家所得向上を図りたい」とあいさつした。
黒島家畜市場では西大舛髙旬竹富町長、八重山市場では八重山市町会会長の中山義隆市長が祝辞を述べた。関係者で酒と塩で市場を清めた後、セリを開始した。(額は税込み)
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