黒島の景観損ねる放置車
- 2019年01月09日
- 社会・経済
公民館長「持ち主は処分を」
【黒島】旧正月の大綱引きや牛まつりを控える黒島で、廃車・バイクの放置を懸念する声が上がっている。壊れて動かなくなった車は所有者自身の土地や、集落内、牧場、海岸付近で放置が目立つ。こうした現状に、黒島公民館の又吉英伸館長は「廃棄車両は正規の手続きを踏み、持ち主が責任をもって処分してもらいたい。島の景観が心配だ」と訴えている。
又吉館長は、昨年末に島内7カ所で車やバイク20台が放置されているのを確認。牧場の奥まった場所や道路横の草むら、海岸付近では漁船も放置されている。観光客から人気を集める黒島の景観を損ねることに又吉館長は「過去には、島から約200台の廃車を石垣へ輸送したこともあるそうだ。数はそこまで多くないが、見えない場所に廃車が残っているかもしれない」と不安を抱く。また、「上空から島を見ると牧草が青々と生えきれいだが、地上から島の中に入ると放置車両が目立ち残念」と表情を曇らせ、所有者が責任を持って車を処理するよう求めている。
自家用車の廃車は自動車リサイクル法に基づき登録を抹消、認定を受けた解体業者で解体する必要がある。竹富町は解体に向け、離島から石垣への海上輸送費の8割を補助している。
石垣市内の業者による処理費用の平均は、ガソリンやディーゼル車で1台当たり平均5000~5500円、電気自動車やハイブリッド車は1万円。
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