住民投票条例請求 署名1万4844筆に
平得大俣への陸上自衛隊配備計画の賛否を問う住民投票の条例制定を求める直接請求に向け、10月31日から11月30日まで署名運動「市民大署名運動会」に取り組んできた石垣市住民投票を求める会(金城龍太郎代表)は1日夜、閉幕式を大浜公民館で行い、署名数が1万4844筆と発表した。地方自治法が要件とする有権者の50分の1(9月20日現在775人)を大幅に上回り、市自治基本条例が定める4分の1(同9685人)をも超える筆数となっている。
署名数は同日午後7時までに確認した分。求める会は2日まで署名簿を回収し、3日に重複チェックなど整理を行い、4日に市選管に署名簿を提出する。当初は提出日を5日に予定していたが、市選管の事務処理上、4日に行えば来年2月24日の県民投票と同時に実施できる可能性があるという。
求める会は、市選管の署名審査などの手続きを経て年内での本請求を目指す。本請求を受けると、市長は20日以内に議会を招集し、意見を付けて条例案を提出することになる。順調にいけば議会は来年1月中旬ごろに招集される見通し。
中山義隆市長は「安全保障や国防の問題を住民投票で問うのはそぐわない」との考えを示しているが、法例に基づく手続きを経た直接請求であれば条例案を議会に提出する意向を明らかにしており、今後は議会の対応が焦点となる。
金城代表は取材に「目標の1万筆を超える署名が集まっている。市民の思いをくみ取ってくれると信じている」と語った。
閉幕式では、スライドショーで31日間の運動を振り返り、請求者27人を代表して島村和枝さん、平田誠さんが「若者が爽やかな風を吹かしてくれた」「若者をシニアが支えないと本当に力にならない」などとあいさつ。
金城代表は「皆さんの協力と支援があって署名運動はすごく盛り上がった」と感謝、「これから住民投票に向かってスタートを切る。これからが本番。温かみのある、人間味のある運動として盛り上げていただきたい」と協力を求めた。
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