新造船「あやぱに」特別試乗会 八重山観光フェリー
- 2018年09月14日
- 社会・経済
高速双胴船「あやぱに」=13日午前、ユーグレナ石垣港離島ターミナル
あすから定期航路に就航
八重山観光フェリー㈱(大松宏昭代表取締役社長)の新造船大型高速旅客船「あやぱに」(総㌧数122㌧、旅客定員217人、全長31・9㍍、幅7・5㍍)の特別試乗会が13日、一般向けに行われた。同社が双胴船を導入するのは初めて。旅客定員100人以上の「にぃぬふぁぶし」や「ちゅらさん2」では運航できなかった西表上原航路の航行が可能となり、冬場の欠航率改善にも期待が高まる。15日から定期航路に就航する。
試乗会は、午前11時と午後3時の2回、一般を対象に開かれ、親子連れなどが竹富島付近まで約30分の周遊を楽しんだ。
高速双胴船のあやぱには、佐賀県で造船されことし7月に進水。船内は、ゆったりとした客席や2階に屋外デッキ席を備えサンセットクルージング、星空観測にも対応。車いすでも楽に乗船できる大型スロープも設置した。船体は波高に強く最大速力30ノット。船名は、昨年公募した中から八重山商工高校生の「あやぱに」を採用した。
友人と乗船した翁長光雄さん(70)=大川=は「とても快適で船のスピード感も味わった。2階のデッキ席は海を見渡すことができるので、観光客や若い人には人気が出ると思う」と感想を話した。
娘の菜々子ちゃん(4)と乗船した北川麻里子さん(32)=川平=は「揺れも少なくトイレや通路も広いので子連れにとっては乗りやすい」、菜々子ちゃんは「運転席が見られて楽しかった」と笑顔を見せた。
大松代表は就航について「島民の足として利用してもらうため、若鷲のように八重山の島々を飛び回りたい。また、増加する観光客にも快適な旅を提供したい」と決意を示した。
同日夜は就航を記念して市内ホテルで祝賀会も開かれた。
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