17年の救急出動2493件 市消防本部
- 2018年09月09日
- 地域・教育
石垣市消防本部(宇根規光消防長)の救急出動件数が人口や観光客の増加に伴い増加傾向にあり、2017年は2493件と、10年前より395件(18・8%)増えた。このうち消防署の救急車2台が同時に出動したダブル出動は249件。川平や伊原間出張所の救急車も出動して対応するトリプル出動は8件、4台の同時出動は1件あった。9日の救急の日を前に、宇根消防長は「今後も市民に救急車の適正利用を呼び掛けるとともに、応急処置の講習も継続していきたい」と話した。
ことしの7月末時点の出動件数は1484件で、前年同期を24件上回り、一日の平均出動件数は6・9件。交通事故者の搬送は78件(同20件増)で、人身事故の増加に伴い増えている。65歳以上の搬送は19件増え673件。搬送人数のうち、21・5%が市外に住所を有する者だった。今後も増加傾向が続くと予測されるが、消防庁が定める整備指針に基づく必要人員算定数に対し、石垣市消防本部の充足率は45・9%で、全国平均の77・4%、沖縄県平均の61%を大きく下回る状態が続いている。
また、出動件数のうち、急病によるものが974件と最も多いが、実際に搬送されたのは872件で、100件あまりが搬送する必要のない出動だった。本部は「救急車を呼ぶべきか迷った場合は、全国版救急受診アプリQ助を活用するなどしてほしい」として、救急車の適正利用を呼び掛けている。
自動体外式除細動器(AED)を設置し、AED使用法講習会の受講者がいる「救急ステーション」は、8月末現在、市内に180カ所。このうち、北西部14カ所を含む15カ所で、2019年3月にAEDの耐用年数が切れる。市街地から遠い北西部では、心疾患など一分一秒を争う緊急時にAEDの有無が生死を分けることがあり、本部は対策を急いでいる。
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