担当課の契約ミス認める 竹富町議会
町長、専門職配置の考え
議案審議2日目を迎えた竹富町議会(新博文議長)12月定例会は12日午前、工事請負契約の一部変更を求める4議案について「当初の計画段階で予測できたのではないか」「前回も指摘した」などと、初日に続き当局側の執行体制の甘さに指摘が相次いだ。町教育委員会総務課は、建築工事に必須の「諸経費一式」を含まない金額で建設・設備工事の随意契約を結んだ鳩間小中学校校舎改築事業について、施工業者の異議申し立てで不手際に気付いたと説明。「担当課の100%のミス」と瑕疵(かし)を認めた。相次ぐ事務的なミスに西大舛髙旬町長は早い時期に専門職員を配置する考えを示した。
同改築工事の一部変更案で、町教委は建築工事を3525万円増の3億9284万円、設備工事を1308万円増の7065万円とし、計4833万円増額している。
新田長男氏が求めた経緯説明に、田代仁町教委総務課長は「9月定例会で議決後、11月上旬に業者から連絡を受けた。設計内容を精査した結果、諸経費が合算されておらず過少設計であることが判明した」と答弁。
書類手続き上のチェック体制は機能していたが、「担当者の不慣れと上司の私が契約書の細かい金額まで(目が)行き届かず、指摘できずに今回の瑕疵につながった」と述べた。
新田氏は、離島性ゆえに2、3月は追加工事の予算増額案が多いことに一定の理解を示しながらも、「われわれは離島の離島。ベニヤ板1枚足りないだけで工期が遅れ、より多くの経費がかかる」と指摘。この環境下での諸経費を含まない契約を疑問視し、責任の所在を求めた。
大久研一氏は今後、積算の専門職員配置の可能性をただし、西大舛町長が「早いうちに専門職を配置できるよう取り組んでいる」と答えた。
町教委総務課によると、同変更に伴う工期の遅れはなく、天候の影響でスケジュールが若干ずれ込んでいるという。
本定例会には、同建築・設備工事、町東部第1区海底送水管更新事業の新城島ー黒島間工事、黒島陸上送水管工事の計4契約の一部変更が上程されている。
このほか、町簡易水道給水条例の一部改正、町三役の期末手当の支給割合の引き上げ、町職員の給与基準の一部改正を求める議案を審議した。
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