干川氏が受賞報告 日本サンゴ礁学会
- 2017年12月09日
- 社会・経済
赤土流出防止で奨励賞
赤土流出を防ごうとサトウキビの株出し栽培の普及活動を行っている石西礁湖サンゴ礁基金理事の干川明氏(70)が、日本サンゴ礁学会からサンゴ礁保全奨励賞を受賞した。8日午後、市役所を訪れ、漢那政弘副市長に受賞を報告した。
干川氏は、11月25日に東京工業大学で開かれた日本サンゴ学会第20回大会で「さとうきび株出し栽培による赤土流出防止活動」と題した論文を発表。7年間にわたる株出し普及活動の功績が認められた。
干川氏は横浜市出身。40年前に石垣島に移住、農業を始める。畑から流れる赤土を見て「何とかしよう」と思い立ち、活動を続けている。受賞に「陸でやってきたことが、海で評価された。サンゴは水質がよければ回復する。畑から出る水をきれいにすればサンゴを守ることができる」と話した。
干川氏によるとサトウキビの株出しは、夏植えに比べ約10分1に赤土の流出を抑えられるが、収量減につながるため農家の理解を得られないケースも。このため、同基金を通して全国から寄付を募り、農家に対し株管理機の作業料支援を実施。石垣市や石垣島製糖などの株管理機の貸し出しにつながっている。
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