海ガメ協黒島研究所を表彰 社会貢献支援財団
社会貢献支援財団(安倍昭恵会長)は11月27日、東京都内の帝国ホテル東京で第49回社会貢献者表彰式典を開催し、全国53の個人と団体を表彰した。郡内から観光客などを対象に「うみがめ勉強会」などを通して海洋生物を啓発している竹富町黒島の日本ウミガメ協議会付属黒島研究所(若月元樹所長)が表彰を受けた。
黒島研究所は2011年の東日本大震災直後に観光客が激減した際、「観光客を呼び戻してほしい」との地元からの要望を受け、これまで実施していたウミガメに標識を装着して放流する回遊調査を、その年の夏休みから「うみがめ勉強会」として観光客に公開で開催。学校の長期休暇や5月の連休に実施してきた。
一般にウミガメを通して海洋生物について啓発している点や、調査ウミガメを調達する海人による伝統漁法「かーみーかけ」存続への貢献、島内の飲食店で使えるランチ券をセットにしているシステムが地域経済に貢献しているとして、ブリヂストンと早稲田大学が産学連携研究プロジェクト「WーBRIDGE」の推薦により今回の受賞に至った。
表彰を受けた若月所長は「船会社さんや島内の飲食店の皆さんとの連携と推薦者のおかげ」と感謝していた。表彰式典に駆けつけた推薦者であるブリヂストンや早稲田大学環境総合研究センターからも職員が駆けつけ受賞を祝った。
「うみがめ勉強会」は次回、12月23日から2018年1月8日に開催される。また、八重山郡内の学校が遠足等で訪れた際も実施している。
そのほか県内から、障がい者の自立支援や雇用に取り組む喜納正博氏が、日本筋ジストロフィー協会の推薦を受けて、受賞している。
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