幼少のころ、まだ桃やバンシルー(グァバ)が身近にあった。…
- 2017年10月14日
- 不連続線
幼少のころ、まだ桃やバンシルー(グァバ)が身近にあった。熟んでいるものを取って食べた。お気に入りは桃。産毛のような毛がついているため、ズボンにこすりつけ、毛を落としてからパクリ▼桃の木をみつけると、早く実が色づいてくれないかなと待ちわびていた。自宅庭にもあったが、いつの間にかなくなっていた。今では、ほとんど見かけなくなった。どこに行ったのか▼それはさておき、桃もバンシルーも食べるときは注意が必要だった。必ず実を割って中を確認する必要があった。外皮に傷がある場合は目を皿にようにチェックした。たまにウジ虫のような小さい幼虫がいたからである▼それがミカンコミバエの幼虫だった。当時はもちろん知らない。これが原因で島外に果樹類などが持ち出せないことも。八重山では1982年度から根絶に向けた防除が始まり、86年に根絶が確認された▼そのミカンコミバエがことし8月から9月にかけ、根絶以来最多となる34匹が調査用トラップにかかっているのが確認され、県と市などが4日から2日間、地上と上空から10万枚余りの誘殺板を設置した▼ミカンコミバエは、人が生産するものを好む。果物やナス科果菜類を育てている家庭では熟したものは放置せず、除去・廃棄してもらいたい。ぜひ防除に協力を。(比嘉盛友)
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