スムーススペース初導入 10月の後期授業で利用開始
- 2017年08月23日
- 地域・教育
待機児童の解消に向けて4月からインターネットを活用した通信教育で保育士養成を行っている石垣市と学校法人大庭学園(那覇市、大庭憲理事長)は、テレビ会議システムとプロジェクションマッピングの技術を活用して、高解像度と高音質でリアルタイムな通信教育授業が行えるNEC社製の「Smooth SPACE(スムーススペース)」を県内で初めて導入した。後期授業が始まる10月から利用開始する。22日午後、石垣市IT事業支援センター研修室で双方を結び、関係者を交えて発表した。
離れた空間と空間を臨場感をもって接続する環境を実現します。
「Smooth SPACE」は、二つのカメラ映像を合成して投影することで遠隔で行われる授業の臨場感を創出したほか、専用高速回線のインターネットVPNを利用して従来のインターネット電話サービスよりも快適な授業環境を実現した。
事業費は約1600万円。沖縄離島活性化推進事業費補助金を活用。今後は高等教育機関と連携した通信教育誘致も目指す。
市福祉部によると、2017年4月末現在の待機児童数は31人。18年4月までに市内では新たに六つの保育施設が開所を予定。全体の園児定員が411人になることから、保育士を現在(ことし3月末時点)の369人から419人に増やす計画で、市と大庭学園は2年課程で保育士資格や幼稚園教諭免許取得に取り組んでいる1期生に加えて、新たに2期生の募集も発表した。進学説明会は9月23日、願書受け付けは10月1日を予定している。
中山義隆石垣市長は「本島で授業を受けているような環境となり、2期生の募集を開始して保育士の人材確保を目指す」と期待。
大庭荒学校長は「新たな機器の導入で学生間の距離が近くなった。那覇と石垣の遠隔授業で石垣市の保育者を確保したい」と話した。
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