厳かに四カ字豊年祭 郡内最大、豊作の祈り
- 2017年08月05日
- 芸能・文化
きょう真乙姥御嶽でムラプール
郡内最大の四カ字豊年祭は4日、各御嶽でオンプールが行われ、住民が旗頭や巻き踊り、棒などを奉納した。また五穀豊穣に感謝、来夏世の豊作と住民の無病息災を祈願した。生産量が多かった優良農家表彰もあった。5日は真乙姥御嶽で午後3時半からムラプールが行われる。
このうち、八重山への水稲伝来の地と伝えられる米為(イヤナス)御嶽では登野城字会の石垣久雄会長と役員、神司らが神事を執り行った。
タルファイとマルファイの兄妹が安南(ベトナム)から、御嶽のある小波本原(クバントゥバル)に稲をもたらし、兄が水田を開き、妹が米飯の炊き方を教えたのが八重山の稲作の始まりと伝えられている。米為御嶽は妹マルファイの墓とされ、八重山でも特に崇高な聖地として市の有形民俗文化財に指定されている。
神事では神司による願い(ニンガイ)の後、ことし収穫した米で作った神酒(ミキ)をまわす「ミシャグパーシィ」の儀式が行われ、字会役員らが古謡を歌いながら作物の稔りに感謝し、来夏世の豊作を祈った。
石垣会長は「五穀豊穣や、畜育繁盛、豊漁と大自然の恩恵を受け穏やかな弥勒世(ミルクユ)が迎えられたことに感謝する。来夏世も喜びと希望に満ちた平和で宮栄の年であるよう願う」と祈願文を読み上げた。
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