旧空港跡地計画 一体的市街地を形成 八重山圏域の中核に
- 2017年07月07日
- 政治・行政
石垣市はこのほど旧空港跡地の利用計画をまとめた。これまでの「港を中心とした市街地により、八重山圏域の中心的機能を保有する」との都市構造の方向性を、「中心市街地・新港地区・旧空港跡地が有機的に連携した八重山圏域の中核を成す一体的市街地を形成する」に再編した。跡地では市街地再編の受け皿となる新たな機能の導入、市街地では都市機能の集積、整備中の新港地区では船舶輸送力の増大を期待する。
計画によると、旧空港跡地の面積は約46.4㌶で、国有地と県有地が約9割を占める。
計画では、物流・リゾート拠点となる新港地区、商業の中枢である中心市街地と役割分担を明記。跡地は新空港アクセス道路の整備後、空港・港湾、中心市街地、各地域からのアクセスが容易になることから、防災機能、医療・福祉、観光、産業の各機能が求められているとしている。
動線計画では、整備中のアクセス道路を主要幹線動線とし、市道タナドー線と国道390号を結ぶ防災幹線軸を2本(旧空港跡地線、真栄里南大浜線)を確保。ゾーニングでは八重山病院に近接したエリアを医療福祉施設用地として高齢者施設、介護世簿得施設、民間病院。高齢者向け住宅などを想定する。市役所新庁舎南側には防災公園を計画、防災・医療福祉拠点の形成を目指す。
新庁舎前の県道をはさんだ向かい側のエリアは、交通アクセスの良さを生かした流通計施設や商業施設などを想定する。フルスト原遺跡に近い周辺は歴史文化資源との連携を図る観光施設をイメージする。
市は16年度から実施している環境アセスメントの手続きを19年度まで行い、同年度から土地区画整理事業に関する手続きを開始、20年度で事業計画の認可を受けるスケジュールを立てている。道路、上水道、下水道などインフラ整備の概算事業費は63億円を見込む。
一方、跡地は不発弾が多数発見されていることから、磁気探査が実施されていない県立八重山病院の半径440㍍範囲外での早期実施が必要としている。
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