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時差後日談を。昭和12年、中央標準時との…

 時差後日談を。昭和12年、中央標準時との時差1時間の消滅を体験し、記憶している方がいらっしゃった▼新川在の山根慶子さん、数え94歳。尋常高等小学校6年の時、担任の安村トヨ先生が「時計のあるおうちは、家族に言って1時間早めてもらいましょう」と言われた。不思議に思いながら家族に柱時計の時刻を修正してもらった▼73歳の生り年のさい、記憶を記録にすべく試みたが、時計がある家が少なかった時代。同級生のどなたに聞いても覚えている人がいなかったそうだ。つてを頼って気象台OBの那覇在、宮良孫好さんにつながった。昭和12年10月1日。勅令第529号▼「台湾及び八重山・宮古列島において政治経済、交通その他諸般の点に鑑み、中央標準時に依る必要がある」これが時差廃止の理由だが、何が何だかわからない。慶子さんは「支那事変の年だからおそらく軍事上の理由でしょう」という▼台湾は東経120度を標準時とし、東経135度を標準とする日本との時差は1時間。宮古は東経126度。理論上は台湾時間の範囲である▼今が盛りのパインの収穫期は、石垣と沖縄やんばるは1カ月ずれる。石垣でカーチーバイが吹いた快晴の日、沖縄本島は「暴れ梅雨」が猛威を振るった。3日後に梅雨明け。どうやら季節感にも微妙な時差がありそうだ。(慶田盛伸)

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