ツマベニチョウの島に貢献 前田建設工業㈱九州支店
- 2017年05月24日
- 地域・教育
「ツマベニチョウ」の食草となるギョボクを贈った前田建設工業株式会社九州支店の顧問徳永憲昭さん(左から2人目)。右は與那國光子さん=23日午前、竹富島
【竹富】町蝶「ツマベニチョウ」を増やす取り組みを続けている前田建設工業株式会社九州支店は23日午前、食草となるギョボク230本を竹富公民館に贈った。徳永憲昭顧問らが竹富島を訪ね、5年間続けてきた活動の締めくくりとして記念植樹も行った。同社がこれまでに贈ったギョボクは700本近く。同社に支援を求めて取り組みを実現させた與那國光子さんは「多くのツマベニチョウが舞う島になった」と感謝した。
同チョウを増やす活動は、個体の減少を危惧していた與那國さんが2011年から始めた。ギョボクの贈呈は、当時、島内のホテル「星のや竹富島」を建設した同社が與那國さんの呼び掛けに応じたもの。
同社は、国内外で展開している地域貢献事業として5年間、活動していくことを決め、ギョボクの苗作りから行い、他の企業の協力も得ながら贈呈を続けた。過去には同チョウをアピールするポスターや教材なども贈った。
同公民館は今回、外周道路の空き地で地域住民にギョボクを無料配布し、高齢者コミュニティーセンターで植樹を行った。ハイビスカスの苗100本も贈った。
徳永顧問は「活動の締めくくりとなるが、これからもツマベニチョウが舞う景色を見にきたい」と語り、上勢頭立人副館長は「ツマベニチョウのパラダイスになれば何より」と感謝。贈呈に立ち会った西大舛髙旬町長は「これからは町が主体になってチョウが舞う島、まちづくりに一役買いたい」と話した。
與那國さんは「ツマベニチョウが増えただけでなく、多くの人の関心も高まった。これからは蜜があるハイビスカスを増やしたい。花いっぱい、チョウいっぱいにしたい」と笑顔をみせた。
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