製糖実績 生産量10万6681㌧
甘しょ糖度などアップ
与那国は台風や肥培管理影響で減
与那国は台風や肥培管理影響で減
郡内5製糖工場の2016/17年期実績が12日までにまとまった。収穫面積は、長雨による植え付けへの影響から1596㌶と前期より407㌶減少したものの、10㌃当たり単位収量(単収)が前期5・25㌧から6・00㌧にアップしたため、生産量は10万6681㌧で前期の10万5059㌧をわずかに上回った。5工場のうち与那国を除く4工場すべてで生産量、単収、甘しょ糖度、歩留まりがアップ、与那国はいずれも減少した。
黒糖を生産する竹富、与那国両町の工場では小浜が3月30日、与那国が4月19日、西表が4月21日、波照間が4月25日にそれぞれ製糖を終了した。操業日数はそれぞれ76日、94日、106日、133日だった。
このうち波照間製糖は、新工場となった13/14年期以降、生産量や糖産量などが最高を記録、原料代はトン当たり2万4371円となった。
波照間事業所の金武清也常務取締役事業所長は「新工場になって一番良い実績が出た。原料が良かったため、製品の品質も良好」と話した。
JAおきなわ八重山地区営農振興センターさとうきび対策室(豊里友弘室長)は「全体的には、株管理に遅れが出た中で台風もなく天候に恵まれて単収が上がったと思う」と話した。
一方、与那国では生産量が前期の6135㌧から大幅に落ち込んだ。収穫面積112㌶の68㌶を占める株出しの単収が2・6㌧と低くなったのが響いた。町産業振興課によると、台風の襲来や肥培管理の影響とみられるという。
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