「軍拡、戦争への道」 3氏が自衛隊配備計画懸念
- 2017年05月01日
- 地域・教育
「風かたか」上映会と座談会
元自衛官で軍事評論家の小西誠氏、沖縄平和運動センター議長の山城博治氏、沖縄の基地問題を扱ったドキュメンタリー映画を撮り続けている映画監督の三上智恵氏による座談会が4月29日夜、石垣市民会館大ホールであった。南西諸島の自衛隊配備計画などについて意見を交わし、「軍拡競争につながる」「戦争への道に走りだす」などの懸念が上がった。
基地問題や南西諸島の自衛隊配備計画を題材にしたドキュメンタリー映画「標的の島 風(かじ)かたか」の上映会に伴って開かれ、小西氏と山城氏が三上氏の質問に答える形で進行した。
南西諸島の自衛隊配備に小西氏は「九州の南から続く琉球弧を封鎖し、中国を封じ込める体制。中国も対抗しているので軍拡競争につながっている」と指摘。石垣島への配備計画には「軍隊には最低1カ月戦える弾薬や食料が必要。弾薬や食料を蓄える集積拠点が『貯蔵庫』として地下に造られるだろう」と語った。
山城氏は「石垣、与那国、宮古で始まった基地建設の拡大に懸念を持っている。基地が拡大強化されるとミサイルや爆弾が飛んでくる。基地ができたあとは戦争の道に走りだすという恐怖がある」と述べた。
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