史上最大98㍉の豪雨 石垣島地方4月統計

市役所前の通りも冠水、川と化した=26日午前8時15分ごろ、いずみスーパー前交差点

何台もの車が水につかり、身動きが取れない状況となった市道南大浜線=午前11時ごろ

冠水道路から車両を脱出させる市職員ら=市道南大浜線、午前10時ごろ
各地で冠水、水没、浸水被害
石垣島地方は26日、前線や湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定となり、激しい雨が降った。局地的に発達した積乱雲が発生、石垣市登野城で同日午前8時39分までの1時間に98.0㍉の猛烈な雨が降り、1896年の統計開始以降4月の史上最大を更新した。各地で道路の冠水、車両の水没、通行止めがあり、床上・床下浸水の被害もあった。猛烈な雨は通勤・通学の時間帯と重なり、出勤や登校に混乱が出るなど市民生活に大きく影響した。
気象台によると、華南から東シナ海にのびる前線や湿った空気の影響で曇っており、雷を伴って激しい雨が降った。各地の1時間雨量は西表74・5㍉(午前6時20分まで)、盛山59.5㍉(午前8時37分まで)、川平34.5㍉(午前7時29分)。24時間雨量は登野城240.5㍉、西表168.0㍉、盛山155.0㍉、伊原間90.5㍉、川平76.5㍉となり、市街地で雨量が多かった。
気象台は同日午前6時9分に雷注意報、同日午前6時37分に大雨洪水警報などを発令、注意を喚起した。
市防災危機管理室によると、同日午後4時現在、新川で床上浸水1棟、登野城などで床下浸水9棟の被害があった。市消防が確認した水没車両は6台。確認された道路冠水は21カ所にのぼり、5カ所で通行止めとなった。人的被害の報告は入っていない。公的施設や学校の被害情報もない。
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