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市民防災訓練 津波想定し、6999人参加

駆け足で避難する平真小の児童ら=23日午前、石垣市中央運動公園内

駆け足で避難する平真小の児童ら=23日午前、石垣市中央運動公園内

スマートフォンで情報収集も

 石垣市の市民防災訓練が23日、市内各地で一斉に行われた。市によると自主防災組織30団体、小中学校16校と11の関係機関が参加。住民6999人が38カ所の避難所に避難し、各自が経路や要した時間を確認した。今回の訓練では情報収集能力を高めるため、消防庁が開発したスマートフォンアプリ「多助(たすけ)」をテスト導入。上空からドローンで撮影した映像による状況確認も行われた。同訓練は市民防災週間(24日~30日)に伴うもので、今回で6回目。24日は、各学校など約2000人が避難ビルへの避難訓練を行った。

 23日の訓練では、午前10時に石垣島南方沖で発生した地震で大津波が襲来する想定で行われ、市は中央運動公園屋内練習場に災害対策本部(本部長・中山義隆市長)を設置。自衛隊派遣要請や住民の安否確認、炊き出しなどを訓練した。搬送訓練では空・陸自ヘリで明石地区と波照間島から住民を陸上競技場に搬送。石垣航空基地は、ヘリで海上流出者のつり上げ救助を訓練した。

 同本部では、各避難所に配置された約30人の職員から、多助を通し現場の様子や避難人数が写真と一緒に送信され、本部内で情報を共有した。

 また、同練習場には八島、真栄里、平得、登野城の各地区などから2341人が避難し、八島からは徒歩で約30分要した人もいた。

 八島からベビーカーを押し家族3人で避難した仲松理江さん(36)は「自宅から約27分かかった。歩道にはみだした木の根や、段差にベビーカーのタイヤがとられ時間をロスし、最終的に車道を歩いた」と歩道整備の必要性を感じたという。

 八島小から避難した、那覇安雅くん(6年)は「第1次避難ビルまで、地震発生から7分を目標に、みんな駆け足で避難した」と振り返った。

 新川公園に避難した男性(64)は、同公園への参加者の数に「年々、参加者が減り、防災に対する住民の意識が希薄化している。意識の緩みが危険で、この訓練がもったいない」と嘆いた。

 本部長の中山市長は「情報収集・伝達手段が多様化しており、機能をうまく活用できたのでは」と評価し「地震発生から津波到達まで時間が短いので、今後は低地に住む住民の避難場所の対策が求められる」と話した。

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