不正薬物など密輸防止を 地区税関
- 2017年04月21日
- 社会・経済
沖縄地区税関石垣税関支署(磯辺敏雄支署長)は20日から5月8日までを「取締強化期間」とし、不正薬物や銃器類、テロ関連物資などの密輸防止に取り組んでいる。海外旅行先で現地の人などから不正薬物の荷物を預かり、知らずに国内に持ち込んでしまうケースが増加していることから、同支署では「ゴールデンウイークに海外旅行の予定者は、不正薬物などの運び屋として利用されないため、現地での荷物は絶対に預からないでほしい」と呼び掛けている。
同支署では約20日間、外国船や海外からの直行便の手荷物検査、監視艇による巡回などを強化する。
今月1日に南ぬ島石垣空港が税関空港に指定され、航空便での貨物の輸出入が可能となったことを受け、同支署は特産品の販路拡大に協力する一方、今後予想される輸入貨物に対しては「島民の生活を脅かしたり、害となるものが入ってこないよう適切な検査を行う」としている。
沖縄地区税関管内の2016年の不正薬物の摘発件数は33件(前年対比8件、24.2㌫増)で、押収量は615㌔(前年405㌘)、722錠(前年909錠)。鉄砲摘発件数は1件・1丁だった。
八重山地域では、クルーズ船の旅客から不正薬物2件、金地金1件が摘発され、密輸の中継地点としてなりかねないとの懸念が出ている。
同期間は例年5月と10月に設定されているが、今回は横浜市で開催される「アジア開発銀行年次総会」に併せ、早めの実施となった。磯辺支署長は「期間中は、空・海ともに手荷物検査で時間を要する場合があるので、ご理解をお願いしたい」と協力を求めている。
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