八重守之塔の整備完了
高齢者対応スロープなど設置
日露戦争から太平洋戦争までに犠牲となった八重山出身戦没者を祭っているバンナ公園内の八重守之塔の敷地整備工事が3月末で完了、13日から供用開始された。供用に併せ沖縄県遺族会連合八重山支部(冨里正通支部長)の遺族が同塔を訪れ、献花を行った。
同塔では6月23日の慰霊の日に、石垣市戦没者追悼式が行われているが、遺族らの高齢化で、敷地内の除草など施設管理が十分にできていなかった。今回の工事では参道にアスファルトが敷かれ、車イスや高齢者に対応したスロープが整備された。
冨里支部長(79)は「草が茂り碑まで進めないため、入り口に花が置かれていたこともあった。整備され戦没者も喜んでいると思う。遺族会も高齢化で会員数も減っているが、活動を孫やひ孫に伝えて、会を存続させていきたい」と話した。
喜友名盛允副支部長(72)は「これまで市職員やボランティアの協力を得て年2回の清掃を行っているが、今回の整備で清掃もしやすくなる。いい整備をしてくれた」、大山幸子事務局長(75)は「きれいにしてもらって、大きな気持ちで参拝者を迎えられる。観光ガイドにも載せて県外からも参拝してもらえるようにしたい」と喜びを語った。
工事は一括交付金を活用し、2016年11月22日から17年3月29日まで実施。費用は861万6591円。
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